龍谷大学社会学部の学生8名と、当法人へのプロボノ支援活動を行っている住友商事のメ
ンバー3名が、8月18日(木)に、いくのコーライブズパーク(以下いくのパーク)にある「いくPAの体験農園」で当法人の事務局スタッフとともに雑草抜きの活動に取り組みました。
この日、龍大社会学部の川中ゼミの学生は、「社会共生実習」フィールド学習として、JR
鶴橋駅に集まったあと、多文化ふらっとの宋悟・事務局長による案内と説明を受けながら
大阪コリアタウン(御幸通商店街)周辺をフィールドワークして、コリアタウンの歴史的
な成り立ちや現状などについて学びました。いくのパーク内にある事務所では、同施設に
関する説明や生野区の抱える社会課題等についても意見交換をおこないました。
一方、住友商事は、社会貢献事業の一環として公益財団法人日本国際交流センター
(JCIE)が運営する大型助成事業「外国ルーツ青少年未来創造事業」の助成実行団体にプ
ロボノ支援を行っています。当法人も7実行団体の一つであり、この間住商のメンバーの
方々と議論をしながら支援を受けてきました。この日、いくのパークを訪れ、学習サポー
ト教室で学ぶ子どもたちの様子を興味深く見学しました。
その際に偶然にも急きょ龍谷大生との小さな協働が実現しました。農園の雑草抜き活動の
前に、双方の簡単な自己紹介が行われ、住商メンバーの方々のグローバルな仕事内容や
社風などにも話題が広がり、さながら就活場面のような一コマもありました。その後、ま
だまだ蒸し暑いなかで大手総合商社の社員と大学生と地域のNPOという不思議な職種の
メンバーが混在するなか、ワイワイと雑草取りの活動が行われました。
いくのパークは、新しいつながりや仕組みを生み出していく、地域における「インキュベーター」の役割を果たしていきたいと考えていますが、その「ひな型」を垣間見るような取り組みでした。