夏休みの期間に「とくいなことばで夏休み宿題プロジェクト」を開催しました。生野区内の小学生・中学生を対象に、自分と同じルーツの大学生、高校生と一緒に夏休みの宿題に取り組み、また、夏休み中の居場所として交流もできるイベントです。

べトナム語、中国語、ネパール語の各言語2回ずつ全6回実施し、参加者は子ども15名、若者3名、ボランティア5名、スタッフも加えて約30名でした。
このプロジェクトには2つの目的があります。ひとつは大学生、高校生の若者にとって、自分がもつ母語や文化に関する知識を活用して小学生、中学生を支援することで自身の自己肯定感を育む機会となることです。もうひとつは、小・中学生にとって、普段出会うことがあまりない同じルーツ、同じ言語が話せる大学生、高校生と出会い、交流することで自分の将来を考えるきっかけを作るということです。

コーディネーターとしてこのプロジェクトに関わった大学生、高校生は積極的に意見を出してくれて、宿題だけではなく交流を深められる遊びも提案してくれました。ある日には、みんなで「百人一首」で遊び、とても盛り上がりました。読み札をゆっくり読むなど、いろんな年齢、ルーツの人が一緒に遊べるよう工夫をしてくれたおかげで、初めて会った人も打ち解けて楽しめました。最近日本に来たばかりで秋の高校入試を受験する人も参加していて、まだ日本での知り合いが少ない中、同じルーツの人や日本の人と交流できる機会となりました。
このプロジェクトに参加したみなさんがこれを機にIKUNO・多文化ふらっとを知り、必要な時に学習支援事業、相談事業などにつながってくれると嬉しいです。
改めて、このプロジェクトに参加いただいた学生、ボランティア、若者の皆さん本当にありがとうございました。
