8月9日(水)に、ワークショップ「 国立国際美術館に行こう! 美術館ってなに! アートってなに!」を開催しました。主催はNPO法人IKUNO・多文化ふらっと、国立国際美術館、いくのふらっとだいがく実行委員会、協力は大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)。子ども9名、スタッフ10名の計16名が参加しました。同美術館の見学とワークショップを通じて、外国ルーツの子どもたち等が「広い世界」「異なる他者」「未知なる自分」を体感し、発見する機会を提供できればと企画されました。
同美術館では9月10日まで、特別展「ホーム・スイート・ホーム」とコレクション展「コレクション1 80/90/00/10/20」が開催されています。特に「ホーム・スイート・ホーム」は、歴史、記憶、アイデンティティ、場所、家族のあり方・役割等のキーワードで表現された作品群であり、外国ルーツの子どもたちにとっても文字通り身近なテーマでもあります。
いくのパークから電車を乗り継いで、大阪・中之島にある同美術館に13時に到着。美術館内の講堂で同美術館の紹介や作品の簡単なレクチャーを受けます。美術館自体に初めて来た子どもたちも多くワクワクの様子。その後、各自自分の関心ある作品を自由に鑑賞するスタイルで会場を回りました。事前にスタッフ間では、「子どもたちは退屈して30分程度で会場をでてくるかも」との心配をしていましたが、実際は自分の関心ある作品の前で、ずーっと作品に見入ったり、真剣に考えている様子があちこちで見受けられ、予定時間が少ないほどでした。鑑賞後の感想シートにも、たくさんの作品に対する感想が記入されていました。
今回の企画に係わり、全面的な協力をしてくださった同美術館のキュレーターの皆さんからも「思っていた以上どころか、全神経を集中させて作品を見ている子どもたちに出会えてとても嬉しかったです。それぞれ、いろいろ聞いていったら、こちらを唸らせることをたくさん言ってくれるような気がします。」と感想をいただきました。1回きりの企画ではなく、美術館と地域連携をテーマにして今後も継続して議論を続けていくことになりました。何が生まれるか、とても楽しみです。同美術館のキュレーターの皆さんに心から感謝します!