「どうせムリ」から「できるかも」へ。
大きな壁の前で、自分には「どうせムリ」と、
一人で立ちすくんでいる人がいます。
もし立場や境遇を理由に、あきらめなくてもいいときがあったら。
誰もが、自分と社会の可能性を信じ、「ここで生き続けたい」と思えたら。
私たちが目指すのは、そんな「できるかも」と思える社会です。
前を向いて、一歩だけでも進んでみようと思えるような場所。
大阪・生野のまちで、私たちは多文化共生のまちづくりを通して、
「どうせムリ」を「できるかも」に変えていきます。
VISION
ビジョン
誰もが自分と社会の可能性を信じることができ、
生き続けたいと思える社会
国籍、言語、境遇や立場、性別など——私たちは、それぞれ違う環境の中で生きています。ときに、その「違い」が理由で、可能性を狭められたり、自分を信じられなくなったり、社会に希望を持てなくなったりすることがあります。
私たちは、そうした一人ひとりの声に耳を傾けながら、誰もが「自分にはできることがある」と思えるような、自分と社会の未来を信じられるような、そして「ここで生き続けたい」と思える社会を、共につくっていきたいと考えています。
MISSION
ミッション
境界を編みなおす
この社会には、目に見えない無数の非対称的な境界があります。年齢、性別、ことば、ルーツ、価値観...。それらが時に人と人とを分かつ線となり、無関心と断絶を生みます。差別、貧困、戦争—それらは絡まりあい、ときに命をも奪うリアルな現実につながってしまいます。
境界は、放っておけば、ちぢれ、もつれ、やがて大きな傷になります。だからこそ私たちは、その糸をひとつひとつ手にとって、まぜて、ときほぐして、そしてまた、新しい関係を地域・現場から編みなおしていきます。
この営みは、一人ではできません。あなたと一緒に、編みなおしていく道程が、私たちのめざす理想の社会への一歩になります。
生野区について
ちがいが交わる、歴史と未来のまち
――大阪市生野区
生野区について
ちがいが交わる、歴史と未来のまち
――大阪市生野区
昭和の情景が今も息づく生野区。
在日コリアンと日本人が、ともに暮らし続けてきた歴史には、痛みも温もりもありました。
そのまちに今、多国籍な人々が加わり、懐かしさと多様性が同居する風景が広がっています。
活動の拠点
地域と世界が交わる場所
――元・小学校
「いくのパーク」
活動の拠点
地域と世界が交わる場所
――元・小学校「いくのパーク」
地域の人々の思い出がつまった小学校が、新しい出会いと学びの拠点に。
多文化共生のリアルが息づく「いくのコーライブズパーク(通称:いくのパーク)」は、私たちの挑戦の“ホーム”です。
この場所から、まちと社会の未来が動き始めています。
ふらっとの事業
ひとりひとりが、
まちを育てている
文化やことば、世代の違いから生まれる「境界」を編みなおし、
自分らしくいられる場所を広げる。
こどもも大人も、まちも育ち合う場を、私たちは日々つくり続けています。
関わるみんなの声
代表メッセージ
代表理事
森本 宮仁子
代表理事
榎井 縁
“ちがい”がたくさんあることは、豊かなことだ。
「今、ここに生きている“わたし”」の存在とは、それ自体がかけがえのない尊厳を持つ“いのち”の証(あかし)にほかなりません。しかし、いま日本で暮らしている多くの人たちが、「効率」「競争」などの価値観が強調される中で、そうした実感をもちながら暮らしているようには見えません。貧困や差別・偏見などに直面し、心身ともに不条理な苦痛に悩まされている人も少なくありません。
何より、苦痛を受ける隣人たちを平気で見過ごしてしまう不寛容な社会の風潮が強まっています。
自分の“いのち”も人の“いのち”も大切にすることの意味を掘り下げたり、共感したり、寄り添ったりする日々の営みがおざなりにされています。
私たちが活動している大阪市生野区には、在日韓国朝鮮人と日本人との長い歴史があり、いまは新たに60カ国を超える外国ルーツの人々が暮らしています。また、高齢者で一人暮らしの方や、障害のある方もたくさん暮らしながら活躍されています。
年齢も、国籍も、言葉や習慣、家族のあり方も含めて、たくさんの“ちがい”がここにはあります。「”ちがい”がたくさんあることは、豊かなことだ」と感じています。たくさんの“ちがい”に出会うことによって、新たな自分を再発見することにもつながります。新しい価値や仕組みを未来に向けて創造するときの原動力にもなります。
“ちがい”を大切にし、尊び、喜び、活かしあう「面白い」まちを、誰一人取り残されず、ともに助け合い生きていける多文化共生のまちづくりをめざしています。その試行錯誤の過程を大阪・生野から、関西へ、日本へ、全世界へと発信していきたいと願っています。
「IKUNO・多文化ふらっと」は、行政や企業の皆様との協力・協働も積極的に模索しながら、「今、ここに生きている“わたしたち”」が、わたしたちらしく生きていくことのできる市民主導の多文化共生のまちづくりに挑戦します。

ボランティア
(農園・図書室)
廣中さん
「無理なく続けられる“私の場所”」
わたしが畑と図書室のボランティアに参加して3年が経ちます。長く二つの活動続けることができた理由は、ほどよい距離感があること、おもしろい出会いがあること、学びがあることだったと思います。忙しい時にはお休みしたり、ここでしてみたいことが実現することも。それぞれ意思をもった方が集まった魅力的な場所です。新しいことをはじめたい方にはおすすめです。

ボランティア
(こども食堂)
金静子さん
「子どもたちの“今日のおかずなに?”が嬉しい」
子供食堂に参加して、はや一年になります。
料理が好きという単純な理由できましたが、食堂に関わるスタッフさんたちの優しいさや、熱意に刺激をうけながらたのしみに作業させていただいています。
最近は子供たちが今日のおかず何、と言って鍋を開けるのも楽しみになってます。
元気でいる間は楽しく関わっていきたいとおもっております。

利用者
(小学生DO-YA・こども食堂)
慎ゆんさん
「本もゲームもさるも!?ワクワクがつまった場所」
いくぱは、ゲームがたのしいです。うんどうじょうはちっこいです。としょしつはほんがたくさんあります。どぉやの部屋にはさるがあります。てんこもりのせつめいはとくにない。

ボランティア
(図書室)
ヘンドリックス礼佳さん
「親子で見つけた、大切な居場所」
現在6歳と0歳の娘と一緒に図書室のボランティアをさせていただいています。子供がまだ3歳の頃、癇癪や発達の凸凹に悩んだ時期がありました。一緒にボランティアに参加し手伝ってもらう事で、成功体験や自己肯定感を育む事に役立ち、色んな年代や国籍の子供達と知り合う事で学びがあり、彼女にとっても私にとっても大切な居場所となりました。

ボランティア
(こども食堂)
坪野エマ美和子さん
「やさしさに応援されて、挑戦できる」
こども食堂に行くたんびに色んな国の人と関わることができました。ボランティアとして来てる方は日本に暮らし始めた東南アジアの若者達、大阪出身の先輩達、中 • 高 • 大学生達、(等) が来ています。
なお、IKUNO・多文化ふらっとのスタッフが本当に優しくて、一人一人に出来ることを応援してやらせてくれています。
そういう環境を育てている感じがして感謝いっぱいです。
子供とは絵を描きながらお話をしたり、"先生、一緒に遊ぼう!"と呼んでくれた時が嬉しかったです。
ゲームや動画の他に興味を持ってもらえることが少し難しかったかな?
(でも私が来ていた時間には子供がまだ少なくて、はじめの方だったので、後からだんだんゲームに飽きて他の子やボランティア達と遊んでいたかな?)
EMPATHY=DO(エンパシード)では、知らない人 + バックグランドが違う人と一緒に力を合わせて、イベントを考えて実践したりしてとても面白いです。
子供達の個性を発揮出来る用に、他の人とも楽しく交える用にと考えて、そういう時間と場所を作る場所です。ボランティアの成長を考えている場所でもあります。是非来て見てください!

利用者
(中高生DO-YA)
カンデルプジャさん
「間違えても大丈夫。安心して学べる場所」
このIKUNO・多文化ふらっとの先生たちは、とてもやさしくて、友だちのようです。先生たちは、むずかしい言葉を使わずに、やさしい日本語で教えてくれます。だから、わからないことがあっても、すぐに聞くことができます。先生たちは、学生の話をよく聞いて、いっしょに考えてくれます。先生たちと話すと、毎日の勉強が楽しくなります。このフラットでは、間違えても大丈夫です。先生たちはやさしく教えてくれるので、安心して勉強できます。ここで勉強すると、日本語がもっと好きになります。ここでは、勉強も楽しみながら、さまざまな活動をすることができます。ここの授業は、高校入試にも役立ちます。

ボランティア
(こども食堂・留学生)
ニュー・ゴックさん
「ことばをこえて、食卓で出会う」
子ども食堂での活動は私にとって特別な時間です。異なる文化や背景を持つ子どもたちが一緒に食事をしながら笑顔で交流する姿を見ると、心が温かくなります。時には言葉の壁で苦労することもありますが、食べ物を通じてコミュニケーションが生まれるのが素晴らしいと感じています。準備は大変ですが、「おいしい!」という子どもたちの笑顔や、少しずつ打ち解けていく様子を見ると、すべての疲れが吹き飛びます。この活動が子どもたちの思い出と地域の絆づくりになることを願っています。

ボランティア
(図書室)
岡田光司さん
「驚きも笑いも、ここで出会った学び」
もう1年ほど前です。毎日小学生新聞を使い、ニュースを探すワークショップを開きました。学校も学年も違う小学生8人が参加しました。一人では大変と思っていましたが、数人の森番(ふくろうの森のボランティア当番)さんがお手伝いしてくれてとても助かりました。驚いたり、騒いだり、笑ったり、子どもたちの姿に接して、教えると言うより刺激にも勉強にもなりました。ふくろうの森は子どもたちが知識を広めたり学んだりする場所です。そして「ほっとできる場所」「人と出会える場所」です。それは森番さんにとってもです。月一度ほどでも、森番を続けています。

講師
(中高生DO-YA)
アスミットさん
「出会いが、人生を変えてくれた」
僕は中学校の時にクロスベイスに通い始めました。当時、さまざまな教科で苦戦しており、学校の先生からクロスベイスを勧められたのがきっかけです。当時の授業は、生徒や教師の数も少なく、アットホームな雰囲気だと思いました。クロスベイスのおかげで無事に中学校を卒業することができ、良い高校にも進学することができました。
高校に進学した後は、もう塾に通う必要はないと思っていましたが、教科の内容が難しくなり、再び塾に戻ることを決めました。そこで、素晴らしい先生に出会い、学習面だけでなく精神的にも大きく成長することができました。
塾と高校を卒業した後、僕は先生に「もし何かお困りのことがあれば、ぜひお手伝いさせてください」と申し出ました。将来的に日本には多くの留学生が来ると分かっていたからです。その後先生として活動して欲しいと呼ばれすごく喜びました。今まで日本で学んできた、言語や文化の経験を生かし、今ではネパール人の生徒に日本語を教える教師として活動しています。
僕は日本語だけでなく、日本の文化や学校生活についても教えることにやりがいを感じています。勉強だけでなく、生徒の個人的な悩みにも寄り添い、サポートしてきました。この塾は、生徒たちが学ぶだけでなく、自分自身を見つめ直すことのできる大切な場所だと思っています
(※NPO法人クロスベイスは2018年度より学習サポート教室DO-YAを開始し、2021年から2023年度までNPO法人IKUNO・多文化ふらっと協働実施してました。2024年度より学習サポート教室DO-YAは、NPO法人IKUNO・多文化ふらっと単独実施の事業となりました。)

講師
(中高生DO-YA)
坂本瞳子さん
「子どもたちと共に、私も育つ」
サポートに関わる中で、私自身たくさんの学びと成長を感じました。授業にあたり、子どもたちの価値観や考え方を理解しつつ、その個性やニーズに沿っていかに分かりやすく伝えるかを工夫するなど、私にとってその全てが初めてでとても貴重な経験でした。同時に、子どもたちの成長を見守るのがとても楽しく、最初は不安そうだった生徒が少しずつ自信を持ち、楽しそうに学ぶその過程を見てやりがいを感じていました。また、共に学ぶ中で、生徒たちの質問や意見から新しい視点を得ることができ、私自身の知識や視野も広がったと感じています。この活動を通じてたくさんの子どもたちのサポートができた経験はとても有意義で幸せで、その出会いに感謝でいっぱいです。

ボランティア/講師
(小学生DO-YA、中高生DO-YA)
川口なつ貴さん
「元気をくれる子どもたち、支えてくれる仲間たち」
子どもたちからいつも元気をもらっています。接し方など、悩むこともありますが、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿や、色んな話を聞かせてくれる姿を見ると、この活動に関われて良かったと思います。他のボランティアやスタッフの皆さんと話し合う時間も活動の大きな支えです。子どもも大人も一緒に過ごせるこの場所に、少しでも力になればと思っています。

ボランティア
(農園・こども食堂・図書室)
李真由美さん
「農園から広がる、地域の温かい時間」
私は、いくのパークで農園などのボランティアをしています。農園は参加者が協力し、話し合いながら野菜づくりに励んでいます。
育った野菜は、いくのパークのこども食堂「てんこもり」に提供しています。新鮮な野菜を子ども達が喜んで食べてくれることが、とても励みになります。
また、地域の様々な方々が折にふれ、野菜の収穫やキムチづくり、カレーパーティなどに参加され、いっしょに楽しいひとときを過ごせています。
ひまりえんさんを始め、生野区社協や地域のコミュニティ農園との交流も広がり、日々の活動をささえていることを実感しています。

講師
(中高生DO-YA)
仲田愛さん
「気づきと学びをくれるのは、子どもたち」
子どものペースに合わせるってやっぱり大切で、時間をかけて関係性が出来ていくことが楽しくてうれしいです。日本語の学びのサポートをしながら、実は私も子どもたちからたくさんの気づきや学びをもらっています。

ボランティア
(農園、こども食堂)
吉田静子さん
「野菜に“おはよう”を、子どもと“いただきます”を」
取れた野菜はこども食堂でも食べてますよ。私、子ども食堂のボランティアもやってるから。野菜が育ってくれるのがまずうれしい。おはよう、ありがとうって野菜に声をかけたくてここに来てしまう。そしたらいろんな人にも会えるしね。

ボランティア/講師
(こども食堂、夜市・フェス、中高生DO-YA)
藤原知佳子さん
「一緒に作る、話せる場所」
できることは少ないんですけど、こども達の話しを聞くことは出来て。うれしいことも、悲しいことも話してくれるので、子ども達ってこんなに話しを聞いてほしいんだなって。話しやすい空間はスタッフさんやボランティアのみんな、そしてこども達と一緒に作っていってる気がします。

ボランティア
(こども食堂)
井村春花さん
「“支援”じゃなく、一緒に楽しむ食卓」
てんこもりは、「食事を作ってあげる」じゃないんです、大人も子どもも一緒につくって一緒に楽しくたべる。私の中で「支援する」っていうことが、堅苦しいものからやわらかいものに変わっていきました。

